芝の王者,健在

フェデvsナダルの決勝.
フェデラーがクレーで弱いと言う人がいるけど,
2年連続で全仏ファイナリストになってるし,決して弱くはないと思う.
それと同様に,ナダルが芝で2年連続決勝進出.
これも決してナダルが単なるクレーコーターでないことを示してる.


で,試合の方はと言えば,1セット目からタイブレークに縺れ込む接戦.
正直ナダルのコートカバーリングは異常という他無い.
端から端まで振っても余裕で届いて,尚かつそのリターンでも,
凄いスピンのかかったドライブが弧を描くように突き刺さる,と.
フェデラーもアプローチからネットに出てっては,
ボレーを拾われて,パッシングで抜かれて,と散々.


1セット目は危なっかしく取ったけど,
2セット目あっさりダウン,3セット目も押され気味な感じで,
これはひょっとしたらひょっとするかも?とか嫌ーな予感.
個人的な好き嫌いで言うと,フェデのオールラウンドなスタイルの方が好きで,
ナダルのひたすら腕力と脚力に物を言わせた究極なシコラースタイルは嫌いだし.
3セット目タイブレから取ったけど,4セット目をあっさり落としまくって,
ファイナルセットまでもつれる.
ここでアナウンサーが不吉な言葉.
フェデラーは全英決勝でファイナルセットまでやったことがない」
ウォーズマンみたいに30分以上戦うとショートしちゃうんじゃないだろうか,と
内心冷や冷や物ですな.


そして迎えたファイナルセット.
急にフェデがサービスエース連発.
ナダルのサービスをブレイクして,最後はネットに詰めてスマッシュでとどめ,と.
泣き崩れるフェデの姿に,この勝負がいかに厳しいものだったかが垣間見えます.


後,印象深かったのは,勝負が決まった瞬間に写ったビヨン・ボルグその人.
今回の優勝で全英5連覇のボルグの記録に並んだフェデラー
ボルグの笑顔で深く頷く姿に受け継がれる王者の系譜を見ました.


まぁそんな感じで,明日の仕事中寝そうなわけですが.
もう3時...